蟹江憲史

ご挨拶

SDGsの日本での認知度は90%を超え、認知度を高める第1段階は終わりました。2030年でのSDGs達成へ向けて、これからは行動を起こす段階です。
ところが、多くの方から「行動したいのだけど、何をやればいいのかわからない」という声を聴きます。そうした声に応えるべく、SDGsへの対応を進めるための指針となり、やったことを客観的に認めるための仕組みが、この認証制度です。
まずは最初のステップを踏み、SDGs認証の第一段階をクリアしたら、次のステップが見えてきます。こうして、SDGsに真摯に取り組んでいる企業だということがわかると、消費者にも、取引先にも、魅力が増します。
地方創生推進事務局では、地方自治体がこうしたSDGs認証制度を進めることを推奨していますが、しっかりとした認証を進めるには、客観的な基準に基づく第三者による評価が必要になります。
この認証制度では、SDGsに取り組む企業のコミュニティづくりも進めます。時代の変わり目にあって、SDGsに取り組むことで、真の持続可能な成長を行う仲間づくりをここから始めましょう。

略歴

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、同大学SFC研究所xSDG・ラボ代表。
北九州市立大学講師、助教授、東京工業大学大学院准教授を経て現職。
日本政府SDGs推進円卓会議構成員、内閣府自治体SDGs推進評価・調査検討会委員などを兼務。
国連事務総長の任命を受けた独立科学者15人の1人として Global Sustainable Development Report 2023(GSDR 2023)の執筆を行うなど国際的、国内的にSDGsや環境問題を中心に多方面で活躍中。
専門は国際関係論、サステナビリティ学、地球システム・ガバナンス。
SDGs研究の第一人者であり、研究と実践の両立を図っている。

主な著書

『持続可能な開発目標とは何か―2030年へ向けた変革のアジェンダ』(2017)
ミネルヴァ書房
『SDGs(持続可能な開発目標)』(2020)
中公新書
『未来を変えるみんなのために』岩波ジュニアスタートブックス(2021)
岩波書店 等

以上